境台場の場所。境台場は境水道に面する北側に築かれており、現在は台場公園となっている。国指定の史跡でもある。
幕末の海防のために文久3年(1863)に鳥取藩が構築した台場の１つであるが、この規模は非常に大きい。これだけの規模の台場は全国的に見ても珍しいのではないかと思われる。合計８門の砲台を備えていたという。
その形状は変形五角形のもので、北西側が攻撃対象だったらしく、こちら側の土塁が高さ10ｍほどと巨大なものとなっている。この上に砲台を置いて睨みを利かせていたものと思われる。
一方、南西側や北西側の土塁は、幅こそは広く取られているものの、高さは1.5ｍ程度であり、ささやかな規模のものである。
公園の内部に車で進入できるので、駐車するのに苦労することはない。
現在北側の角部分に灯台が復元されている。
また、隣接する西側には「海とくらしの資料館」があり、海に関する展示がされているので、ついでに立ち寄ってみてもよいかもしれない。
