アンボワーズ城（フランス） chateaux de amboise
フランス１の大河ロワール川の流域には数多くの城があるが、その中でも、有数の要衝の地に建つのがアンボワーズの城である。
古くはローマ時代から、城塞が築かれ、城の背後にはそのころの遺構かと見られる多くの石垣が残されている。
１５世紀にはシャルル８世の居城として、フランス国王のいる王城の地となっていた。
左の写真は、居館部分で、中には王の使用した調度品が当時のまま展示されている。それにしてもどこの城に行ってもそうなのだが、貴人のベッドはだだっ広い部屋の中央にぽつんと置かれている。物陰に暗殺者が潜むのを防ぐためというが、なんだかとっても寒そう。
城内の片隅に建つ、聖ユベール礼拝堂の中のモザイクガラス。この写真ではよく分からないが、ここのモザイクは、絵にふっくらと厚みがあって、立体的に描かれているのが特徴である。
アンボワーズ城の外郭部分の城壁である。かなり高くて、６０メートルくらいありそう。正面にはこの高さの城壁がずらずらとそびえ立ち、この上の奥に、城主の居館や礼拝堂が建っている。正面からこの城を攻め落とすのは至難の業だろう。
アンボワーズの町並み。城壁の上から見た風景である。中世の雰囲気をよく残している。ヨーロッパの建物は非常に寿命が長く、７００年も前のジャンヌ・ダルクの生家が今でも残っているし、アンボワーズの城内にも、レオナルド・ダ・ヴィンチの終の棲家となった家などが残されていたりする。
